Food Allergy

犬・猫の食物アレルギーとは

皮膚科認定医が、原因・症状・正しい診断方法・治療をわかりやすく解説します。

日本獣医皮膚科学会(JCVDS)認定医 監修

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Overview

食物アレルギーとは

食物アレルギーは、特定の食物成分に対して免疫が反応することで、皮膚や消化器に症状が出る状態です。食物に対する好ましくない反応は「食物有害反応」と総称され、食物アレルギーはその一部にあたります。季節に関係なく一年中痒みが続くのが特徴で、アトピー性皮膚炎と症状がよく似ているため、見分けが難しいことがあります。

Cause

原因

特定のタンパク質(牛肉、乳製品、鶏肉、穀物など)に対する免疫反応が原因と考えられていますが、原因となる食物は個体によって異なります。

Symptoms

症状

顔・耳・口周り・足先・お尻まわりのかゆみ、外耳炎の反復がみられ、慢性の下痢や軟便などの消化器症状を伴うこともあります。

食物アレルギーで顔や耳がかゆい犬のイメージイラスト

Diagnosis

診断

新奇タンパク質食や加水分解食を用いた除去食試験を8週間前後行い、症状の改善と、その後の食物負荷試験での再燃を確認することが、世界的なゴールドスタンダードとされています。血液検査のうち、IgEを調べる一般的な検査は遅延型の食物アレルギーの診断には不向きとされていますが、リンパ球反応試験については近年、信頼できる報告も出てきています。

Treatment

治療

原因と特定された食物を除いた食事管理が基本です。かゆみが強い場合は、除去食試験を進めながら一時的な内服薬を併用することもあります。

アレルギーケア用の療法食のイメージイラスト

FAQ

よくあるご質問

血液検査でアレルゲンはわかりますか?

IgEを調べる一般的な血液検査は、遅延型の食物アレルギーの診断には不向きとされています。リンパ球反応試験については、まだ完全に確立された検査とは言い切れないものの、近年信頼できる報告も出てきています。ただし、使い方や結果の解釈には注意が必要です。詳しくは診察室でお尋ねください。

除去食試験はどのくらいの期間が必要ですか?

一般的に8週間前後、症状によってはさらに長く行うこともあります。

アトピー性皮膚炎との違いは何ですか?

症状だけでは区別が難しく、除去食試験を行うことで初めて食物が関与しているかどうかが判断できます。

監修:山本 真紀子(日本獣医皮膚科学会認定医)

参考文献:Fernández-Lozano C, Mas-Fontao A, Auxilia ST, et al. Evaluation of a direct lymphocyte proliferation test for the diagnosis of canine food allergies with delayed reactions after oral food challenge. Veterinary Dermatology. 2025;36(4):433–442.

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