Our Approach
皮膚科診療への考え方
ちょっとしたかゆみや耳の気になる症状から、なかなか治らない慢性的な皮膚疾患まで、幅広くご相談いただけます。本当にアトピーなのか、マラセチアや細菌感染の影響なのか、脂漏性の体質やホルモン疾患が背景にあるのか——「なぜ起きているのか」を丁寧に見直し、皮膚症状の原因を整理して適切な治療方針を設計します。
初診は1時間枠を取り、これまでの経緯をしっかり伺います。シャンプー療法・外用薬・食事療法・スキンケアを組み合わせ、その子の生活スタイルに合った長期的なケアを飼い主さんと一緒に考えていきます。他院であまり質問できなかったという飼い主様にもご満足いただけています。
難治性の外耳炎はオトスコープを用いた丁寧な評価と正しい洗浄で対応しています。寝たきりの子の床ずれのご相談もお気軽にどうぞ。(床ずれについて詳しくはこちら)
「皮膚は内臓の鏡です。」
皮膚の異常が眼や口の問題、関節の問題、ホルモン系のアンバランスの問題、尿路系の問題、栄養学的な問題を反映している場合があります。そのような背景にある問題を丁寧に読み解きたいと考えています。
Flow
皮膚科診察の流れ
症例によって多少異なりますが、おおよそ以下の流れで診察します。
丁寧な問診
いつから・どのように広がったか、これまでの治療内容、痒みの程度だけでなく、「一番気になっていること」「診療に何を望まれているか」をしっかり伺います。飼い主さんの不安や疑問を聞き取ることから始めます。
全身の身体検査
体重・体温・心拍数・呼吸数に加え、目・口・リンパ節・関節なども確認します。皮膚だけを見るのではなく、「皮膚以外の問題から来ていないか」という視点で全身を診ます。
皮膚病変の診察と検査
病変の分布・広がりを診察し、毛・フケ・細胞などの皮膚検査を実施します。必要に応じてスクレーピング検査・テープ検査・ウッド灯検査なども行います。
仮診断と初期治療
考えられる疾患をご説明し、今の状態を少しでも楽にするための初期治療を提案します。「まず何のために何をするか」を丁寧にお伝えします。
再診・治療の見直し
初期治療への反応を確認し、必要に応じて追加検査・食事の見直し・治療方針の変更を行います。「同じ治療を漫然と続ける」のではなく、毎回の診察で評価・調整します。
診断と今後の見通しをご説明
初診から1か月以内に診断、あるいはできる範囲での今後の見通しをお伝えすることを目標にしています。長期にわたる皮膚疾患のケアについても、一緒に計画を立てます。

Examinations
皮膚科で行われる主な検査
一般血液・内分泌検査
肝臓・腎臓などの内臓疾患との関連や、ホルモン(甲状腺・副腎など)の異常を調べます。
アレルギー検査
ハウスダスト・花粉などの環境アレルゲンに対する抗体検査や、食物アレルギーの血液検査。
皮膚糸状菌培養
人畜共通感染症でもある真菌(カビ)による皮膚病を確認するための培養検査。
細菌培養・薬剤感受性
耐性菌が疑われる際に、適切な抗生物質を選択するための検査です。
細胞診
しこりや腫瘤に細い針を刺して細胞を採取し、腫瘍性かどうかを調べます。
皮膚生検
診断が難しい皮膚病では、皮膚を一部採取して病理検査を行います。多くは局所麻酔で実施。
Case Reports
実際の症例紹介
写真をクリックすると詳しい解説ページへ移動します。
Otology
外耳炎の専門診療
動物の皮膚科では、外耳炎は皮膚病の一形態として捉えられています。特に犬の外耳炎は慢性化・難治化しやすく、「何度も病院に行っているのになかなか治らない」とお悩みの方は少なくありません。
外耳炎の背景にはアレルギー・解剖学的な特徴・感染(細菌・酵母菌)・ポリープなど、さまざまな原因が絡み合っています。担当医は獣医耳研究会の元会長が院長を務める病院での豊富な勤務経験を持ち、難治性の外耳炎症例を数多く診療してきました。
外耳炎診療で大切にしていること
オトスコープを用いた耳道の詳細な観察・洗浄、感染の種類と程度の把握、そしてアレルギーなど根本原因へのアプローチ。「とりあえず点耳薬」を繰り返すだけでなく、なぜ治らないのかを一緒に考えます。
症例紹介
耳が腫れて塞がり、手術を勧められたコッカーが内科治療で回復した記録
詳しくはこちら →Conditions
対応している主な疾患
ここに挙げていない疾患でも、皮膚・耳のお悩みはまずご相談ください。 皮膚病の詳しい解説はこちら →
Specialist
担当医のご紹介
山本 真紀子
日本獣医皮膚科学会(JCVDS)皮膚科認定医
allanimalskin.com
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note
論文・書籍・講演実績
- 2011 獣医臨床皮膚科 短報, 一次診療動物病院における犬の表在性膿皮症より分離された Staphylococcus属菌の分離同定とその薬剤感受性試験
- 2011 ポスター発表 優秀ポスター賞受賞, 一次診療施設にて表在性膿皮症と診断された犬由来のStaphylococcus pseudintermediusにおける表皮剥脱性毒素の保有状況
- 2016 Clinic note, 感染が原因の炎症を伴う脱毛症 多剤耐性ブドウ球菌による難治性の膿皮症 (特集 炎症性/瘙痒性脱毛疾患)
- 2016 Clinic note, 雑誌コラム・不妊手術をした症例の内分泌疾患を疑わせる脱毛 卵巣遺残による脱毛症 (特集 非炎症性/非瘙痒性脱毛疾患)
- 2019 獣医臨床皮膚科 25(3), 133-141, 原著 優秀論文賞受賞, リゾチーム-キトサン糖複合体(LYZOX)とデカン酸含有スプレーをマラセチア皮膚炎が疑われる犬の皮膚病変部に用いた効果の検討:9症例
- 2018–2020 雑誌Wanにて小コラム連載
- 2011–現在 (株)ペット・ベットVMNにてVeterinary internal medicine、Veternary Surgeonの要約の翻訳など
- 2021 Clinic Note NO.193 Aug, 成夏に悪化する皮膚疾患;マラセチア皮膚炎
- 2024 Wan 春号 愛犬との幸せな住まいづくり;ハウスダストアレルギーについて
- 継続 JCABINにて獣医師向け皮膚科セミナーを担当
- 2025 獣医皮膚科学会ポスター発表, 副腎皮質機能亢進症を背景疾患とした後天性皮膚脆弱症候群により生じた皮膚欠損創に対して非固着性高浸透圧シートを適用した猫の1例
FAQ
よくあるご質問
他院でずっと治らなかった皮膚病でも診てもらえますか?
はい、ぜひご相談ください。「病院を何件もまわったけれど改善しない」という症例を多く受け入れています。これまでの治療歴や検査結果をお持ちいただけると診察がスムーズです。
初診にはどれくらい時間がかかりますか?
皮膚科初診は問診・身体検査・皮膚検査を丁寧に行うため、通常の診察よりお時間をいただきます。事前に初診問診票をダウンロード・ご記入のうえお越しいただくとスムーズです。
アレルギー検査はできますか?
はい、環境アレルゲン(ハウスダスト・花粉など)の血液検査、食物アレルギーの血液検査を実施しています。また食事療法(除去食試験)のご相談にも対応しています。
猫も皮膚科で診てもらえますか?
はい、犬・猫どちらも対応しています。猫に特有の皮膚疾患(好酸球性皮膚炎、天疱瘡など)も診察可能です。
外耳炎の相談だけでも大丈夫ですか?
もちろんです。耳のトラブルのみの相談も歓迎します。外耳炎はアレルギーと関連することも多く、皮膚科的な視点で原因を探ることが大切です。