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犬の皮膚病がなかなか治らない|皮膚科認定医が解説します

  • 執筆者の写真: 柳 赤池
    柳 赤池
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:2 日前


皮膚病
皮膚病

こんにちは。横浜・三ツ沢のアン・ベット・クリニック、皮膚科担当の山本です。


「診てすぐ分からないの?」


皮膚科の診察をしていると、たまにそう聞かれることがあります。


正直に言います。


すぐに原因が分かる場合もありますが、多くの場合は最低限の検査が必要なのです。


皮膚検査という感染症の関与などを調べる検査。

これは初診時なるべく省かずにやらせてもらっています(あまりに綺麗だと省くこともあります)。

掻爬
掻爬

特に慢性化している子は、色々な要因が複雑に絡み合って重症化しています。


上から薄皮を剥がすように

絡んだ糸をほぐすように


治療と並行しながら診断を進めていくことが多いのです。


皮膚病の治療は「最初の4週間」がとても大切


ここで皮膚の状態を少し整えて、楽にしてあげつつ原因の見当をつけていきます。


多くの皮膚病は、いきなり原因がはっきりするわけではありません。

まずは皮膚の状態を整えながら、反応を見て原因を探っていきます。


最初の2週間


・二次感染(細菌や酵母など)のコントロール

・スキンケア(シャンプーなど)の開始

・痒みのコントロール

・飼い主さんへのケアの説明


まずはここで「少し良くする」ことを目標にします。

赤みや痒みが軽くなると、その後の治療も進めやすくなります。


次の2週間


・治療への反応を確認

・感染が残っていないかチェック

・食事反応、アトピー、脂漏などの可能性を整理

・これからの長期的な治療方針を決める


この最初の4週間で、皮膚病の大まかな方向性が見えてくることが多いです。


ここまで来ると、治療の見通しもだいぶ立てやすくなります。


食物アレルギーを疑う場合には除去食試験をします。


いずれ詳しくお話ししますが、特定の療法食などのみを2-3ヶ月あげてもらうことで、食事が悪化因子かどうかみる、という試験です。なのでこれをやる場合はこの段階に数ヶ月かかりますね。


こんな感じで通院していただきながら「段階的に診断も治療も進めていく」ことが多いのです。


初診時に、”可能性がある”という言葉でアレルギー検査全部やってホルモン関連の検査も全部やって食事変えてシャンプーのプログラムも組んで、はい、13万円です!みたいな診療をする先生も世の中にはいらっしゃいますが、


私たちはそういう方針は基本的にはとっておりません

(そうして欲しい方はおっしゃってください。笑)


説明して相談しながら進めますね。


説明
説明

皮膚病は「薬だけ」で治す病気ではなく、皮膚の環境を整えていく治療です。


お手伝いしますから、一緒に頑張って行きましょう♪

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